鋼材別のおすすめの砥石
包丁の鋼材によってお勧めの砥石が変わります。
包丁の鋼材は大きく分けると3つに分かれます。
- ハガネ
- ステンレス
- 粉末ハイス
それぞれのお勧めの砥石は、最終仕上げの砥石が変わります。
「ハガネ・粉末ハイス」は天然砥石の方が切れ味が良くなりやすいです。「ステンレス」は人造砥石(13000番)の方が切れ味が良くなりやすいです。また、ステンレスはどの鋼材でも最終仕上げの13000番の切れ味になります。
砥石をあてる順番
砥石のあてる順番は下記の表を参考にして下さい。使用頻度や仕込み量によってあてる砥石なども変わってきます。詳しく知りたい方はこちらの研ぐ頻度と仕込み料別のお勧め砥石のページも参考にして下さい。
ハガネ・ 粉末ハイス |
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ステンレス |
その他の砥石
ダイヤモンド砥石
良い研ぎをするにはダイヤモンドの面直しが必要です。砥石を修正するのに面直しが必要なのですが、普通の面直しだと面直し自体に歪みが発生します。そのため、ゆがみにくく減りにくいダイヤモンドの面直しがおすすめです。
名倉砥石
ダイヤモンド修正砥石で修正すると、修正跡ができます。修正跡ができると砥石の表面に細かい凹凸ができます。砥石を研ぐときに研磨力が高くなります。
最終仕上げ砥石以外であれば効率よく削ることができるのでいいのですが、最終仕上げ砥石の場合は、修正跡を残したままにすると本来の砥石の効果を発揮できません。そのため、名倉砥石で修正跡を平らにした方が、 切れ味が良くなります。
天然砥石の場合、包丁研ぐときの滑走感が弱いため、そのまま研ぐと研ぎにくいです。ですので、天然砥石で研ぐ時は天然砥石の泥を使って滑走感をよくして研ぎます。また、天然砥石の泥は名倉砥石で天然砥石を擦ると天然砥石の泥がでます。