スチール棒に種類があります
スチール棒の中に油目と細目がございます。違いは、細かさです。包丁の油を落とす時、刃先に当たりますが、その時に少しですが刃先を傷めてしまいます。ですので、少しでも細かい油目の方が刃先を傷めにくくなります。少しお値段は高くなりますが、油目の方が包丁には優しく、切れ味も持続させることができます。
スチール棒の使い方
スチール棒は包丁に付いた油を落とすのが目的です。肉をたくさん切っていると油の膜ができ、滑って切れ味が低下してきます。元々はヨーロッパで包丁を研ぐ方法として使われていましたが、日本の包丁は性能が良い為、研ぐことには向きません。あくまで油を落とす程度で考えてください。
一時的に切れ味を良くなりますが、決して研ぎ直しをしているわけではございません。仕事終わりには角砥石で研いでメンテナンスをして下さい。使い方は左手にスチール棒、右手に包丁を持ちます。包丁をスチール帽に当てて、刃元(あご)から刃の先端(先っぽ)に向かって、上からしたに下ろすように引いていきます。洋包丁は両刃なので、同じように反対側も行ってください。角度を変えないで、5~10回程度行ってください。
スチール棒で包丁が研げない理由は?
日本の包丁は硬度が高くHRC硬度で54~62くらいのものが多く、スチール棒は包丁の硬度以下の物が多いので研ぐことはできません。それに比べると外国製の包丁はスチール棒より硬度が低いものも多く、スチール棒でも研げる事になります。