万能片刃包丁とは?
万能片刃包丁は3種類の牛刀・ペティ・三徳があります。
牛刀、ペティ、三徳包丁等は基本的には両刃包丁が多いですが、両刃の形状を片刃にしたのが万能片刃包丁になります。
堺は昔から片刃包丁の製造技術が高く、そこを評価して頂いてきました。その片刃の技術を使って、当店オリジナルで片刃包丁に仕上げました。
万能片刃包丁の特徴
本来、和包丁は特定の食材を切るために包丁が作られているので、食材によって包丁を変える必要があります。 そこで、片刃の包丁で様々な食材を切ることができる「万能片刃包丁」を作りました。万能片刃包丁は、和包丁の片刃のようにシノギと裏スキがあり、魚、肉、野菜などどんな食材でも綺麗に切れます。
両刃を片刃にすることで、切りやすくなる事
魚を捌く | 片刃の包丁は包丁の背を骨に沿わせて切ることができるので、出刃包丁のように三枚おろしがしやすくなります。 |
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刺身を引く | 万能片刃包丁は刺身を引くことも可能です。また、両刃包丁に比べ刃先が薄く鋭いので、刺身の角が立って形よく綺麗に切れます。 |
皮むき・桂剥きをする | 刃先が鋭利で切れ味が良いので、大根の桂剥きや野菜の皮むきなどする時に野菜の繊維をつぶさずに綺麗に切ることができます。また、片刃なので、包丁の入る角度が安定して綺麗な形に剥くことができます。 |
牛肉・豚肉・鶏肉を切る | 刃先が鋭利で切れ味が良いので、肉がよれずにスッと刃が入りやすいです。また、均等な厚さにカットしたり、サイコロ状に整形したり形を綺麗に切りやすいです。 |
万能片刃包丁とメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
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万能 片刃 |
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万能片刃包丁の研ぎについて
研ぎ方についてはシノギと裏スキがあるので決まっています。シノギと裏スキが崩れないように研いで下さい。
研ぎ方は決まっているので、研ぎ方を知ると研ぎやすいです。
万能片刃包丁の選び方
万能片刃包丁は「arata 青」と「arata 白」の2タイプあります。それぞれペティ・三徳・牛刀の3修理がありますが、基本的には大きさが違うだけで用途は同じです。
サイズの選び方
サイズの選び方は、食材の大きさによって変える事をお勧めします。例えば、小さい野菜やフルーツなどは片刃ペティ、大きめの野菜は牛刀などです。
一本で何でもしたい方:片刃三徳
より切りやすくしたい方:片刃ペティ、片刃牛刀
鋼材の選び方
「arata青」の鋼材は青鋼2号を使用しています。 青鋼2号は硬度が高く、切れ味が長く続きますので、研ぎを頻繁にしなくても良い切れ味で料理ができます。
「arata白」の鋼材は白鋼2号を使用しています。白鋼2号は研ぎやすい材質で、切れ味が良い鋼材です。青鋼より安く、コストパフォーマンスが高い鋼材です。
ハンドルの選び方
「arata青」は高級木材の黒檀柄を使用しています。水に強く、長く使える丈夫なハンドルです。使っていくとつやが出て深みのある色になっていきます。
「arata白」は八角水牛柄を使用しています。八角は料理人が好むタイプのハンドルで、滑りにくい形状をしています。口輪の水牛は水に強い素材です。