ダマスカスとは
包丁の刀身に施された、木目のような模様の加工を指します。本来は、インドにおいて製造されていた「ウーツ鋼」のことを指していました。このウーツ鋼は、るつぼを用いた特殊な製法により、その表面に木目のような模様が浮かび上がらせていました。そのウーツ鋼を用いた刃物がシリアのダマスカスで使用されていたため、「ダマスカス鋼」と呼ばれていました。しかし、その製法は門外不出のもので、長い歴史の中で失われた技術となってしまいます。現在では、異なる材質を何枚か重ねるなどによって木目のような模様を再現していることが多く、それらを「ダマスカス鋼」や「ダマスカス模様」と呼んでいます。
- この記事を書いた人
- 四代目 實光俊行
實光刃物の四代目です。大学を卒業して25年以上包丁の製造をしています。私たちは常に作る事を愉しで包丁の技術を高め、新しいデザインも取り入れて製造しています。ご質問がありいましたらお問い合わせ下さい。