ご家庭の刺身包丁の切れ味が悪くなって切れ味を戻したい・・・
研いでみたけど切れ味が戻らない・・・
そんな悩みをお持ちの人のための家庭でも簡単に切れ味が戻る「刺身包丁(柳刃)の研ぎ方 初級編」を説明していきます!
今回説明させてもらうのは實光刃物JIKKO研師のリョータです!
※このページの最後に動画でも研ぎ方の説明をしていますので、そちらも参考にして下さい。
包丁の研ぎ方
ご家庭の刺身包丁の切れ味が悪くなって切れ味を戻したい・・・
研いでみたけど切れ味が戻らない・・・
そんな悩みをお持ちの人のための家庭でも簡単に切れ味が戻る「刺身包丁(柳刃)の研ぎ方 初級編」を説明していきます!
今回説明させてもらうのは實光刃物JIKKO研師のリョータです!
※このページの最後に動画でも研ぎ方の説明をしていますので、そちらも参考にして下さい。
今回使う砥石は實光オリジナルセラミック砥石の
の2種類の砥石を使って研ぎ直ししていきます。
※単品で購入の際は上記リンクをクリックしてください。
小刃付けをする場合は1000番だけだと少し荒い感じの切れ味になるので6000番も使うことをお薦めします。
まずは砥石を水に浸けます。(砥石を乾いたまま使ってしまうと砥石の効果を発揮できません…)
砥石から泡がでなくなったら準備完了です。
包丁の持ち方は中指、薬指、小指で包丁の柄の部分を持ち、人差し指で包丁の背の部分、親指で包丁の付け根のとんがってる顎の部分を持ちます。この三点で持つと包丁がぶれること無く安定します。
包丁を当てる角度は砥石に対して45度で構えます。
包丁の切っ先の方はアールがついていてそのまま研いでしまうと砥石にうまくあたらないので切っ先の部分は右手を気持ち上に上げて研ぎます。
ちなみに研げる部分は左指で押さえてるところになります。
途中で砥石が乾いてきたら砥石が少し潤う程度に水を少しつけます。
研ぐ目安は慣れないうちは1ヶ所10回ずつ研ぐとムラも少なく研ぐことができます。それでは、全体的に研いで下さい。
全体が研げたら『かえり』を確認します。
かえりとは…包丁の研いだ方と逆の面の刃先に出るひっかかりのことです。かえりの確認方法は包丁の研いだ方と逆の面に親指をあてて包丁の面に対して平行に刃先の方に親指を滑らせます。そうすると包丁の刃先にひっかかりを確認できます。
かえりが包丁の刃先全体に出ていたら1000番での表の研ぎが終了になります。かえりが出ていない部分があればそこだけ追加で研いでください。
砥石を6000番に変えます。
裏側を研ぐときの持ち方は中指、薬指、小指で包丁の柄の部分を持ち、親指で包丁の背の部分、人差し指で包丁のアゴの部分を持ちます。
刺身包丁は片刃になるので裏面にピタッとあててかえりを取ります。
裏側の場合はアゴの部分を研ぐときに45度のままだと柄が邪魔になり、砥石にあてることができないので、包丁の構える角度を砥石に対して90度にして研ぎます。
包丁の研ぐ角度を30~40度にして小刃を付けます。
小刃を付けとは刃先の1㎜もないくらいの部分を鈍角に刃を付けます。筋のように線が入っている部分です。
これをすることによって、切れ味と切れ味の持続性が増します。
先ほどと同じように包丁の裏を砥石にピタッとあてて、かえりを取ります。
6000番の研ぎも終わったら次は包丁の刃先を研いだことによって出たバリ(刃先についてる金属の削りカス)を新聞で取り除きます。
以上で刺身包丁の研ぎ方 初級編が終わりになります。
皆さんもご家庭での刺身包丁のメンテナンスはこの初級編を見ながら簡単に綺麗に包丁を研いで下さい。動画もありますので、参考にして下さい。
包丁をシャープナーで研ぐ際は、使用しているシャープナーによって研ぎ回数が異なるため、まずはシャープナーの説明書を確認することが重要です。通常、シャープナーを10回程度通して包丁の切れ味を確認します。もし切れ味が十分でない場合は、さらに5回程度シャープナーで研ぐことをお勧めします。また、シャープナーには両刃用と片刃用があります。使用前にきちんと確認しましょう。
刺身包丁は、刺身を切るために特化した包丁で、繊細な食材の細胞を潰さないよう設計されています。この包丁は、長い刀身を持ち、一回の引き切りでスムーズに切れるように長く細い形状をしています。刺身以外にも、例えばパンを切るのにもこの長い刀身が役立ちます。
一部の人々は、ステンレス製の包丁は研げないと考えがちですが、実際には、鋼の包丁と同様に、ステンレス製の包丁も砥石を使用して研ぐことができます。昔、包丁用の鋼材としては主に鋼系の材料が使用されており、ステンレス系の材料は高品質なものが少なく、研ぎ直しても切れ味が改善しないことが多かったようです。しかし、現在では高品質なステンレス製包丁も存在し、適切に砥石で研げば、切れ味を良くすることが可能です。
片刃の包丁を研ぐ場合、まず刃がついている面(表面)から研ぎ始めます。全体を均等に研いでいくと、研ぎ上がった部分の反対側に「バリ」と呼ばれる微細な金属片が現れます。この「バリ」が出ていない場合は、まだ十分に研げていないので、研ぎ作業を継続します。次に、包丁の反対側の面(裏面)を表面よりも控えめに優しく研ぎます。この際、「バリ」がなくなる程度の軽い研ぎで十分です。こうすることで、刃の鋭さを最適化し、包丁の性能を高めることができます。