十三夜とは
十三夜は旧暦では9月13日で、新暦では10月の中旬・下旬を指します。
2014年の十三夜は10月6日です。
十五夜は秋の名月「お月見」鑑賞ですが、十三夜もまた美しいと語られてきました。もともと十五夜・十三夜は農作物を祝う祭りで、十五夜は芋名月、十三夜は豆名月とも言われます。十三夜は満月である頻度が少ないようで、ちょっと欠けてる月を見ながらお月見を楽しむことに趣を感じる方もいらっしゃるそうです。
長野県の一部では、「小麦の名月」といわれ、この夜の天気によって来年が豊作か凶作か占う風習があります。
また、福岡県の一部ではこの日を「女の名月」と言って女性が威張っても良い日だとお伝えがあります。
十五夜と十三夜の組み合わせでお月見をするのが普通で、十五夜だけ、または十三夜だけお月見をするのは、「片月見」と言って縁起が悪いと言われています。
十三夜のお祝いの仕方は、すすきや秋の七草を飾り、13個の団子と大豆や栗を中心にした秋の農作物や果物をお供えします。団子の数は、十五夜と違いますね。
すすきの本数などには決まりはなく、秋の七草のどれかを添え、自分アレンジのお花を飾りましょう。
十三夜といえば月見団子!
十三夜と言えば、十五夜に続き、お月見団子ですが、全国的には丸い団子が一般的です。
京都を中心とした関西では細長い団子の中央に餡を巻いて、雲のかかった月を表現した団子を作ってお供えします。
季節の農作物のひとつとして、豆、栗を栗ごはんにしてお供えしたり、行事食としていただきます。
前途にもある通り、すすきや秋の七草を飾るのですが、すすきとはイネ科の植物で、秋の七草のひとつです。魔除けの効果があるといわれています。
秋の七草とは、萩(はぎ)、桔梗(ききょう)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、尾花(おばな:すすきのこと)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)です。秋の七草は見て楽しみます。春の七草はお粥にしていただきます。
十五夜は有名ですが十三夜もあるのも忘れずに(片月見は縁起が悪い)秋を感じさせる植物や食物でお祝いしましょう。