春になって温かさが増し、桜の花がほころび始めるとお花見の時期になったとうれしくなります。
花見は奈良時代の貴族の行事が起源だといわれています。奈良時代には中国から伝来したばかりの梅が鑑賞されていましたが、平安時代に桜をめでる様になりました。花見の風習が広く庶民に伝わったのは江戸時代だといわれています。江戸で名所といわれていたのは寛永寺の桜でしたが、庶民は隅田川、飛鳥山、愛宕山、玉川上水などを花見の名所としていました。
桜の開花状況は桜前線で予想され、今では北海道;松前公園、青森;弘前城、秋田;角館、奈良;吉野千本桜、大阪;造幣局の桜の通り抜け、熊本;熊本城など北から南まで日本各地に桜の名所といわれるところがあります。
2014年は天皇陛下の傘寿を記念して、お花見シーズンに、皇居内の南東にある坂下門から北側にある乾門までの間を初めて一般に公開し、通り抜けられるようにすると宮内庁からの発表があって、皇居の桜通りが一般公開されます。
花見は、家族や仲間、会社の同僚などと桜の木の下に敷物を敷いて座り、お酒を飲んだり、お弁当を食べたり、歌を歌ったりしながら楽しい一時を過ごす日本人にとっては大切な年中行事となっています。
そして「花より団子」と言われるように花見にはお団子もつきものです。この花見の時期のお団子は「花見団子」で庶民の花見の供として江戸時代から定番となっています。
桜色(薄い赤色)・白色・緑色など、3色の組み合わせが一般的になっています(それゆえ三色団子とも呼ばれています)。
この3色の意味は
・桜色は桜を表して春の息吹を、白は雪で冬の名残を、緑はヨモギで夏への予兆を表現しています。
・赤と白は縁起の良い色で緑は草の色で邪気を払ってくれるもの。
・桜色が春、白が冬、緑が夏を表していて「秋が無い」ことから「飽きない」。
・赤・白・緑の三色は神様が喜ぶ色とされているため、「神様と共に飲食ができる」というもの。
最後が赤は「つぼみ」白は「花」緑は「葉」と、季節で移り変わる桜の色を表現したというものです。
一本のお団子にもこんなに多くの趣のある深い意味があるんですね。
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